リモートとリアル
日本人は梅雨のようだ、と思っているようですが、6月が猛暑、7月は雨、という気候は、なんだか1~2カ月ずれて、東南アジアの暑季、雨季と同じ順番ではないか、と思いました。これも地球温暖化が進んで、日本も東南アジアのような気候に近づいているのではないか、とその表れかと思いました。この気候は梅雨などといった風情のものではなく、地球環境の悪化として、もっと深刻にとらえるべきと思います。
安倍元首相が暗殺されました。とても許し難いことです。しかし、立場は別にしても、ダーティーな言動を繰り返してきたこの方は、私は何となくですが、良い死に方をしない人なんじゃないか、と感じていました。岸田首相と比べると一層それを感じます。
安倍元首相の母が、「晋三は運命の子です」と以前言っていたのが頭をよぎりました。
警備の問題も議論されていますが、アメリカと日本の地方の警備はたぶん段違いだとおもいます。アメリカはリアルな危険ですが、日本は違います。特に地方は、聖徳太子の和を以て貴しと成す、の世界ですからリアルさが無いのかもしれません。
さて、日本では参議院選挙が終わりました。やはり自民党が勝ち、立憲が退潮しました。ほとんどの人がこのままでは先行きがやばい、と内心では感じているのに、自分から変われない日本人の特徴が出ていたと思います。また参議院選挙ではNHK党など聞きなれない政党がたくさん出て議席を得ました。こういった政党は殆ど右寄りの主張ばかりでした。
私はなぜこういった主張ばかりなのかと思うと、日本の家族のあり方が、戸籍など縦のつながりの直系家族の重視から始まり、家父長制の長子優遇の村落共同体の大家族、といった権威主義的社会を基盤としているからだと思います。家族構造と政治経済体制は一致する、というのが一つの有力な説明と思います。
その点、ロシア、中国、北朝鮮など東側はそういった権威主義的な空気が基本的にあるため、容易に今のような体制が成立するのだと説明されます。ウクライナは東部はロシア的な家族、中部は核家族が基本であり、そこが対立の原因とする説もあるようです。西部はほぼポーランドです。ロシアと同盟関係にあるのはベラルーシですが、ここもロシアと同じ共同体社会が成立しています。そのため、ベラルーシ社会自身がルカシェンコのような権威主義的な指導者を求めている、と説明できます。
さて、円安が進んでいることも危機感を感じさせます。1ドル140円が視野に入ってきました。タイバーツに対してはそれほど下落していませんが、それでも今や1バーツ4円で換算するような情勢です。そのうえ、バンコクは屋台でまた10Bの値上げが行われたようです。これではバンコクは物価高でそのうち周辺か地方にいるしかない、となるような気がします。それだけタイが発展してきたのかもしれません。
中国人はまだ旅行が出来ないので、日本人はタイに行ったら優遇されるかもしれない、と少し期待しています。でも中国人の旅行が再開したら、その風下にいることに甘んじる日本のバックパッカーズ、となるような気もします。それでも旅行が再開されたのは光明で嬉しいところです。多少費用がかかっても訪れる人が多いと思います。
それからYouTubeなどで、外国の情報などをリモートで発信するチャンネルがコロナ禍の期間に増えました。しかし、これも転機かもしれません。仕事では今後もリモートは有効かもしれませんが、リモートで旅行は、私は意義が感じられなくなると思います。現実に旅行に行けるなら、リモートよりリアルな旅行の方が断然良いからです。覚めた目でみると、リモートは他人が旅行に行くのを、画面で眺めているのに過ぎないからです。
タイに行ったら、タイの人々はもちろん、街のネコも私を迎えてくれるだろうか、とつい期待してしまいます。
写真は新宿区のネパール料理屋で食べたパニプリ、というものです。インドのサモサの小型ようなものの中身をくり抜いて、空いた中に酸っぱい冷製のスープそ注いで、一口で食べる、というメニューです。さっぱりして暑い季節にはとても美味しく感じました。カトマンズでは食べなかったので、日本で発見した料理かもしれません。
100円ショップでラーメンの安売りがあったので買ってしまいました。なかなか味が良いです。